スーパーモデル
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わしゃぁ、化粧品とかを振り返ってみりゃぁ、いろいろとえかったを思い出す。カネボウと幼稚園じゃぁいじめっ子がおったり、小学校から兄弟の中じゃぁ一番出来が悪く、勉強はとっても苦手じゃったし、中学からニョキニョキと背が伸びて怪獣だの、でっけえーだの、おとこおんなだの、その他兄弟にもえっとからかわれながら育ったが、思い出は楽しいもんじゃ。ほいで、歌を歌うことが好きじゃったんじゃ。カネボウの化粧品と音楽の時間はいっつも、しぇんしぇいからお手本で歌うようにゆわれた。ガキ時代は、それだけがわしの自信じゃったかもしれなぁで。 ほいで、カネボウのスーパーモデルの時代が20年くらい前からやってきて。わしゅうらいの身長は、今じゃぁ珍しゅうはなくなったんじゃ。 その他、若い時からカネボウとかの高級化粧品が合わんけぇ、安い化粧水と乳液で過ごして来た。 化粧もあんまり似合わんけぇ、一年に一回買うか買わんかで済む。洋服も靴も気に入ると、クタクタになるまで使う。 今は、紫外線カットの乳液やらぁ夏は必要なんで買うようになったけど、化粧品やファッションに関して、げに経済的に産んでくれたと親に感謝する。 何よりも、なんでか食べ物の美味しい物は食べたいっちゅう欲の他は、あんまり欲がのぉて、競争心もそれほどは持っとらん。負けても別にいいやゆぅて思う心が、はぐいい思いを超える。誰でも、器用さと、無器用さを持っとるもんじゃ。でも、無器用じゃけぇこそ心がこもることがあるんじゃ。 じゃけぇ、何事も、時期を待とうゆぅて思う。 そのこたぁ年令とともに、だんだんゆぅて思う。若気の至りで、無理をすなっちゅう親の忠告を無視して、化粧品を使って相当痛手を受けたこともあったんじゃ。ほぃじゃが、付かず離れず、親が見ょぉって手を差し伸べてくれたおかげで今があるんじゃ。 その経験を、これからの若者やガキ達にちぃとでも大事なこたぁ伝えたいゆぅて思う。その分、みんな、広く社会を見て、自分を大切にして、情を持ち、いい仕事が出来るように励めよゆぅて思う。カネボウ化粧品もまだまじゃ、わしも分からんことだらけで、そがぁなことも知らんのっちゅうこたぁえっとあるんじゃ。こうして、日々、家族と関わり、世間の人と関わりもって勉強は続いとるわけで、このことを、ずっと続いとる先祖と両親に感謝するんじゃ。 今日は、ちぃと寒い。 夕方から、ある韓国人の少年の歌をレッスンをする。化粧品は使えないし、日本語は話せんらしい…、ま、歌は心、万国共通じゃけぇ大丈夫かの。